フィラリア症とは蚊が媒介する寄生虫疾患です。感染するとワンちゃんの心臓に30cmにもなる細長い寄生虫である犬フィラリア(犬糸条虫)の成虫が住み着き様々な症状を引き起こします。「咳が出る」、「息切れ、疲れやすい」などの症状が出てきて感染に気がついたときには、肺や心臓が大きく変化してしまっていてもう手遅れであったり、治すにしても膨大な時間や手術などで費用も大きくかかってしまいます。 寄生をそのままにしておくと、呼吸困難や衰弱などにより死に至ることが多い、恐ろしい病気です。
  感染した犬に住み着いているフィラリア成虫のメスはたくさんの仔虫(ミクロフィラリア)を犬の血液中に産み出します。この犬に蚊が刺すと血と一緒にミクロフィラリアが蚊の体内に入ります。中間宿主である蚊の体内に入ることによってミクロフィラリアは更に成長できるようになります。蚊の体内でミクロフィラリアは、早ければ10日くらいで第1期幼虫(L1)から第3期幼虫(L3)まで成長します。この第3期幼虫が感染力を持った(犬の体内で成長できる)「感染仔虫」といわれるものです。感染仔虫は蚊の吸血時に健康な犬の皮膚や組織に取り込まれます。犬の皮膚下などに侵入した第3期幼虫(L3)は成長を続け第5期幼虫(L5)になって、はじめて血管の中に進入していきます。幼虫は血管の中で更に成長しながら心臓に達し、そこにとどまり成虫となります。
 
 フィラリア症の予防は、血管に入る前の体内にいる「感染仔虫」を駆除することで行います。フィラリア予防薬は下の表のようにいろんなタイプのものが出ています。錠剤タイプやおやつタイプの多くは、予防期間中1ヶ月毎にお薬をあげます。毎年蚊が出始める時期から蚊がいなくなって1ヶ月後までが予防の時期となります。この地域では4月末から11月末頃までが予防期間です。(下図参照)  なお、毎年予防をはじめる際には、既に感染していないかを調べるために血液検査が必要です。
 
 
 本院では、次のようなフィラリア症予防薬をご用意しています。獣医師と相談の上、ご利用ください。
種類  薬剤名・用法
飲み薬
タイプ
 「ミルベマイシン」
カプセル(顆粒)と錠剤の2タイプがあります。
・毎月1回(期間中8回)の投与が必要です。
 「イベルメクチン」(カルドメック・チュアブル)
・お肉と混ぜ合わせた
おやつタイプのお薬です。薬の苦手なワンちゃん向きです。
・毎月1回(期間中8回)の投与が必要です。
注射
タイプ
 「プロハート12」 (2012年より使われ始めた新しいお薬です。)     
・1回の注射で約1年の予防効果があります。
・毎月の投与の手間も省けて、うっかり忘れることも防げます。
スポット
タイプ
  
「レボリューション」
・首の皮膚に滴下するタイプのお薬です。 ノミ、ミミダニの駆除もできます。
・毎月1回(期間中8回)の滴下(塗布)が必要です。
  
※その他、フィラリア陽性のワンちゃんにも使える予防薬もご用意しています。 
 (税抜価格)
     飲み薬タイプ (8回分)   注射タイプ
(1回分)
 スポットタイプ
(8回分)
 カプセル 錠剤  おやつタイプ 
〜4Kg \2,400 〜5Kg \4,800 〜5.6Kg  \5,600 〜5Kg \4,000 〜2.5Kg \10,400
〜8Kg  \7,200 〜10Kg \9,600 〜11.3Kg  \8,800 〜10Kg \8,400 〜5.0Kg \14,400
〜12Kg  \9,600 〜20Kg \17,600 〜22.6Kg \16,000 〜15Kg \12,500 〜10Kg \16,000
〜16Kg  \11,200 〜40Kg \35,200 〜45.3Kg \24,000 〜20Kg \15,000 〜20Kg \17,600
〜25Kg  \18,400         〜30Kg \18,400    
〜30Kg  \24,000         〜40Kg \24,000    
                            ※「注射タイプ」以外は1回分毎の処方も可能です。